2020年9月2日(水) Day 1
基調講演, 招待講演, ワークショップ, スポンサーセッション (9:00 - 17:10)
All times are UTC+9
9:00 - 9:10 (10 mins)
ウェルカムスピーチと基調講演の紹介
9:10 - 10:10
(50 mins, QA 10 mins)
基調講演 1 :
今日と明日の課題に取り組むために,従来のシステムズエンジニアリングを超える
David Walden, ESEP, INCOSE SEハンドブック第4版および第5版 編集長,Sysnovation, LLC 社長兼主席コンサルタント
システムズエンジニアは、これから増え続ける複雑さに取り組むために前へ進んで、従来のドキュメントを中心とした未開発(白紙)のシステムズエンジニアリングの伝統を乗り越えなければなりません。本講演では、社会技術システムへの移行において、成功を確実にするために必要なシステムズエンジニアリングのハードスキルとソフトスキルについて話します。
10:10 - 10:20 (10 mins)
休憩
10:20 - 10:50
(25 mins, QA 5 mins)
講演 1:
SE組織をリードする
Ming Wah Tham, CSEP, Thales
President-Elect, International Council on Systems Engineering, Singapore Chapter
SE組織をリードするために何が必要でしょうか? エンジニアチームを率いているならば、あなたはマネージャかリーダーでしょうか? それとも、チームの一員であるエンジニアならば、リーダーになれるでしょうか? リーダーシップとは何でしょうか? どうやってリーダーになれるのでしょうか? マルチカルチャー、マルチナショナルのチームをリードする準備はできていますか? 若い人たちが職場に加わる時に、ジェネレーションX、Y、Zのエンジニアたちとのジェネレレーションギャップに対処する準備はできていますか? このプレゼンテーションでは、これらの分野を検討し、多様性を持つSE組織をリードするためのヒントを探ります。
10:50 - 11:00 (10 mins)
休憩
11:00 - 11:40 (40 mins)
スポンサーセッション(午前)
11:40 - 13:00 (80 mins)
昼休み
Virtual Café for Networking
13:00 - 14:30 (90 mins)
ワークショップ:
仕事の未来のためのシステムズリーダーシップとダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン
Stueti Gupta, Director, BlueKei Solutions
President, International Council on Systems Engineering, India Chapter
「インダストリ4.0」として知られる産業革命の今の時代は、デジタル化技術、グローバルに活動する環境、ギグエコノミの出現による混乱をもたらしています。技術は製品の中だけでなく、社会や私たち人間の体の中にも埋め込まれ、サイバーフィジカルシステムは、人間と機械に新しい能力を要求するリアルとバーチャルな世界の境界をぼんやりとさせました。技術をもたらすことで、ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョンを避けられないものにし、労働と職場は共に別の形になっています。この分野に関するいくつかのリサーチレポートは、一握りの主導権では達成できませんが、システムレンズを必要とする組織がより有益で効率のよいことを示します。このセッションでは、仕事の未来について、またダイバーシティ、エクイティ、インクルージョンが仕事の未来の中心にどのようにあるかを話し合い、行動可能なエリアを明らかにします。
14:30 - 14:40 (10 mins)
休憩
14:40 - 15:20 (40 mins)
スポンサーセッション(午後)
15:20 - 16:00 (40 mins)
スポンサーブレイクアウトセッション
16:00 - 16:10 (10 mins)
休憩
16:10 - 17:10
(50 mins, QA 10 mins)
人中心の社会であるSociety 5.0の実現に向け、生活や産業の基盤を形成する複雑なシステムの信頼性、安全性を確保し、そのために、ITのみならずOTやビジネス・エコシステム、さらには法制度・ガバナンスの在り方も含む社会システム・産業構造全体の見取り図にアーキテクチャを活用することが重要である。日本政府は、2020年5月にアーキテクチャ設計を議論するハブとして、デジタルアーキテクチャ・デザインセンター(DADC)を独立行政法人IPA内に設立した。本講演では、DADCの狙いや今後の取組の方向性等について紹介する。
2020年9月3日(木) Day 2
二日目:基調講演, 招待講演, スポンサーセッション, クロージングセッション (9:10 - 16:40)
9:10 - 10:10
(50 mins, QA 10 mins)
基調講演 3 :
建築・交通・人間行動モデルを統合して持続可能な都市をシステムデザインする新たなアプローチ
山形 与志樹 国立環境研究所・地球環境研究センター主席研究員
世界の主要都市は、2050年までに気候変動を軽減するために、二酸化炭素排出量を実質ゼロにする必要があります。日本の100以上の自治体は、すでに二酸化炭素排出量実質ゼロを宣言しました。今、さらに新しいチャレンジは、COVID-19によって大きな打撃を受けた自治体が、コロナ後の時代に持続可能な自治体を実現するために、どのように回復できるかということです。これを目的として、持続可能な「スマートライフ」を想像できる新しい都市システムデザインについて話します。新しい GIS(Geographic Information System、 地理情報システム)を開発することによって、私たちは、未来のスマートシティで使うビルディングとモビリティに関する人間の振る舞いの相互作用を統合しようとしています。
10:10 - 10:20 (10 mins)
休憩
10:20 - 10:50
(25 mins, QA 5 mins)
講演 2:
社会システムのデジタル対応
Batdorj Jargalsaikhan, Tailored Unified System Solution
ここ2、30年の注目の話題の1つは、デジタルトランスフォーメーションであり、まだその注目は失われていません。時代が進むにつれて、デジタルトランスフォーメーションを行うエンジニアの責任は頂点に達し、組織の成功と失敗を定義づける重要な要素となっています。しかしながら、2019年にMcKinseyがリリースした統計によると、デジタルトランスフォーメーションの成功する割合は、30%よりも低くなっています。失敗の主な理由は、目的がない、要求がずれている、非現実的な計画等です。
このプレゼンテーションでは、組織のデジタル化の準備を定量化するコンセプトを紹介します。この量は、2つの主要な要素から定義されます。1つ目は、社会システムが健全で持続可能なシステムの特性を構成しているかどうかを定義します。2つ目は、社会システムのオペレーションが明確に定義されているかどうかを明らかにします。
10:50 - 11:00 (10 mins)
休憩
11:00 - 11:40 (40 mins)
スポンサーセッション(午前)
11:40 - 13:00 (80 mins)
昼休み
Virtual Café for Networking
13:00 - 13:30
(25 mins, QA 5 mins)
講演 3 :
システマティックからシステミックへ - システムのエンジニアリングの実践と職業を活性化する
Jawahar Bhalla, Technical Director, Systems Engineering Society of Australia (SESA) & Principal, JB Engineering Systems
システムズエンジニアリングは、通常は、技術的システムの革新的な実現に向けて、フェーズ、イベント、結果を構成する体系的なプロセスとして実践されます。これは、契約的に必要なところに追加されただけ、または、プロジェクトマネージャが財政上のマイルストーンを主張するのを支援するための「プロセスの負荷」として、職業の概念を次々と動かしてきました。この皮肉は、いままで増え続けた社会技術的な複雑さと相互連結の今日のコンテキストの中に、効率的で効果的なシステムのエンジニアリングのためにより大きな必要性があることです。このプレゼンテーションは、システム(技術的なものに限らず、あらゆるタイプのシステム)を理解するために、複雑さを分解するのを助けるシステムの原則とコンセプトを強調します。これは、システムのエンジニアリングの基本であり、より良い安全な世界のために、複雑なコンセプトを具体的な能力に移すことを可能にするリソースとして、システムズエンジニアに特有な能力の構成を含みます。
13:30 - 13:40 (10 mins)
休憩
13:40-14:10
(25 mins, QA 5 mins)
講演4 :
Society 5.0におけるシステムズエンジニアリングの役割
Serge Landry, ESEP, Director of Asia-Oceania Sector, INCOSE, Principal Consultant, Equilibrant Force
システムズエンジニアリングは、昔から航空宇宙と防衛ドメインの大きなプロジェクトの開発と関係してきました。エンタープライズと社会全体の今までに変化してきたニーズから探求を進めて、この分野を進化させてきたことはあまり知られていません。このプレゼンテーションでは、この分野が今日どこにあるのか、予測できる未来にはどの方向へ進むのか、簡潔に状況を紹介します。特に、システムズエンジニアリングが、日本のSociety 5.0で特別に注目する点や抱負と共に、社会の進化するニーズと出会うときに果たす役割について話します。
14:10 - 14:20 (10 mins)
休憩
14:20 - 15:00 (40 mins)
スポンサーセッション(午後)
15:00 - 15:10 (10 mins)
休憩
ターボエンジンの小型化、無段変速機(CVT)、ハイブリッドのような最新のパワートレイン技術は、複雑さと要求される開発努力の規模が増加しています。この解決策として、日産は、開発方法としてシステムズエンジニアリングに注目したアプローチを使い始めました。複雑さの増加により様々なドメインのエンジニアたちが、システムズエンジニアリングの活動に関係します。そのため、広範囲にわたる理解とシステム全体の議論を促進する新たな能力が要求されます。これを達成するため、ユニークな日産モデルベースシステムズエンジニアリング(MBSE)プロセスが開発されました。このプロセスは、システムズエンジニアリングのより実践的で効率的な方法で、プロセス、ビュー、マトリックスを利用します。このプレゼンテーションでは、日産のMBSEアプローチと新しい開発エンジンの開発への適用について話します。
15:40 - 15:50 (10 mins)
休憩
15:50-16:40 (50 mins)
クロージングパネルディスカッション
狼 嘉彰 慶應義塾大学SDM研究所顧問, 東京工業大学名誉教授
Serge Landry ESEP Director of Asia-Oceania Sector, INCOSE